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2017年10月 1日 (日)

私の住宅設計の原点

恩師の33回忌に想う

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私の住宅設計の基本は大学時代にそのスタートがあります。
武藤章教授 日本人で唯一アルヴァ アアルトというフィンランドの英雄的建築家の事務所に勤めた経歴を持つ先生の研究室のゼミを受け、デザイン手法を学んだ事に始まります。

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武藤先生は私が大学を卒業して間も無く若くしてご逝去されました。本当に残念でなりません。月日が経つのは早く先日33回忌の集いが、先生の設計された大学の施設、白樺湖夏の家で行われました。武藤研究室には建築業界で活躍される錚々たる諸先輩方が居られます。私は最末端の方ですが、私の就職後の先生も偶然同研究室ご出身で、その方は卒業後フランクロイドライトの弟子遠藤新の御子息、遠藤 陶事務所で修行を積まれた方です。

卒業後も武藤先生とは公私にわたり接点を持たれていました。先生がコンペに出る時も率先してパースを書き上げて居られたのを覚えています。


先日先生の集いの際には、多分先生もお喜びになる様な素敵なエピソードがありました。
八王子校舎に先生が設計されたとても素敵な図書館があったのですが、今の耐震基準に合わないという事で惜しくも解体されてしまったのです。

そこの職員をされていた方が、武藤先生にお会いした事は無いのに、そこで日々お仕事をする内にその素敵な建物、空間に惚れ込んでしまい。また設計者で有る武藤先生のファンになってしまったそうです。そして取壊しの話に大変ショックで、取壊し反対運動に参加したり、図書館内で図書館の閉館を惜しんでの特別展示コーナーの設置。また図書館のために曲を作曲したりと、建築自体に関わってないのにここまでされる方がいるのは素晴らしい事だと思います。

その集いでご本人から曲も発表されたのですが、トップライトから注がれる柔らかい光が踊っているのがイメージできるような素敵な曲でした。

きっと先生も微笑んでおられると思います。

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さてこの集いでは他にも、各種先輩方からのお話や素晴らしい声量の歌も披露され、とても内容豊かな会となりました。ご用意していただいたお料理もフィンランド料理でわざわざ六本木のお店から出張されていました。

 

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この学寮は少し前にリニューアルされアアルトの家具が各所に配されています。

普段は接する機会が少ない使える芸術品を堪能することができました。

 

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会の終盤では、南迫先生が、建築に対する思いを語られて居られましたが、久しぶりに建築設計に対する熱い想いを伺い、原点に立ち返った感がありました。

素敵な空間で充実した内容の会、やはり武藤先生の人徳に感謝申し上げます。

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私も大学卒業後アアルト作品を自らの目で見ることを夢見て居りましたが、30代に入り一級建築士の資格取得のご褒美として念願のフィンランドツアーに参加させていただきました。

折を見てこのブログで少しづつ掲載いこうと思います。

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